創作活動をするうえで、
作品が完成する直前には、次の作品に取り掛かる準備をすることで、
制作が途切れず続くそうだ。
新作、新作とデザインしていると、ある日突然、デザインが途切れて
考えが何も浮かばずに前に進めなくて、途方に暮れている時に、
彫刻家の恩師に「なぜ、先生は途切れなく作品が作れるの?」と質問した。
今考えると、大変失礼な質問だったと思う。若気の至りだった。
「一つの作品が完成したら作業が終わり、という考えがあるから続かない。
完成する前には、次に、取り掛かっているよ、作業はずっと続くものだからね。
同時進行しているように見えて、そうじゃない、
一つのテーマに向かっているだけだからね。」と優しく答えてくれた。
70代で、今も現役で活躍されている。先生のテーマ?何だろう? 数えきれないほど
作品は、拝見している。
普通では見えない物を、見えるように彫刻で表現している?そうだけど、
まだ、私の頭が追いついていない。
ちょっとだけ分かったのは、宇宙の原理原則の事かなと?思うけど、
間違っているかもしれない。
これだけは言える。創作活動で、外見上、同時進行に見えているって事は、
続けるという意味では、正しい。
浮くかたちー見えない軸 Keiji Uematsu