当初は、華やかで良い暮らしだったが、戦争が激化するにつれ、
暮らしは一変、命があるだけマシという状態になったそうだ。
本国からくる情報は、ウソばかり。内部情報を知っている人は、口を閉ざす。
そんな中でも、一筋の光の様な情報を見つけて、それを信じ、
家財道具全て置いて、日本に引き上げたそう。一瞬、タイミングが遅れていたら、
残留して過酷な生活をしたか、ロシアの捕虜になっていたかも知れないと、
よく話しを聞かせてくれた。ハルピンから釜山まで歩き、
そこから下関まで船で辿りついたそう。
船を下りると憲兵に金品は没収されたと言っていた。
私は、大衆に向けた情報は、誰かの意図があると思っている。
生き延びるには、やっぱり動物的な勘?と信頼出来る少数の人の情報。
どの情報を選ぶかは、自分の選択。
母の一瞬の選択で、今、私はここに存在している。
r・・・・・・'s さまと同じ船に乗りたいと思う。