実は、バイクを2台所有している。
震災を経験して、バイクの必要性を実感したからだ。
公共交通機関も分断されて、道路も通行止めの場所が多くて、
必要に応じて、押して歩けるバイクは、通勤に重宝した。
震災から3日後、いつもは30分の道のりだが、バイクでも5時間かかった。
その他に、船や徒歩で通勤している人もいた。
時々バイクは、すねて動かなくなる。
一台づつ交代に点検に出すために、2台必要であった。
ビラーゴは、今も良く動いてくれているのだが、
もう一台のSRがとうとう動かなくなった。
「おっ!今日は調子が良かったね」という感じで駐輪場に戻ってきた翌日、
エンジンが、かからなくなった。エンジンが力尽きたようだった。
いつもお世話になっている、バイク屋のお父さんの指示通りに部品を探して、
入手して、復活を祈ること2ヶ月。
載せ替えたエンジンの部品は、良好だったが、点火コイルの部品が見つからずに、
まだ、動かせない状態だった。中古の部品をずっと探してくれていたらしい。
点火コイル以外は、どこも悪くない状態にまで復活してくれていたようだった。
「一つの部品が入手出来ないために廃車にするのは勿体無い、
走っている所をもう一度見てみたい」とバイク屋のお父さんが言うもんだから、
探したよ。見つかったよ、イギリスで。
今、日本に向けて、イギリスのシッピングセンターを出た所。