今、書き残そう。丁度今、母が経験した状況と同じになっている。
母は、満州から引き揚げ無事に帰国した経験から、内部情報を知っていた。
終戦前、もうすぐ日本は、戦争に負けるという内容。家もなくなるという事。
国を信じていた周りの人からは信用されず、孤立していったそう。
大切な物はまとめて身に付けていたと言っていた。
そして、神戸空襲、原爆、終戦、現実になった。
神戸空襲で母の実家はなくなった。その時の弾丸あとが、今でもJRの高架線とホームに
残っている。北から南に貫通している。
一緒に逃げた知り合いとやっとの思いで逃げ込んだ地下道で銃弾に当たってないか
確認したら、知り合いが背中におんぶしていた赤ちゃんの首が無かったそうだ。
残酷な現実がそこにあった。
ps. 母の言っていた事が現実に起こった。
その後、母を馬鹿にしていた周りの人達の、手のひら返しが始まったそうだ。
そして、母は、手のひら返しをした人達との付き合いを断ち、
一生許さないと言っていた。